2016/02/23
先々週の土曜日のこと。
はい、ちーん!
なんてやりとりがありました。
ちょっと痛がってる鼻を覗いてみると…なんか黄汁?が固まってる…
でもとびひとは夢にも思わなかったゆいくりは、
と皮膚が乾燥した時用にもらっていたプロペトさん(白色ワセリン)をぬってみた。
その日は特になにも変化はなく、日曜日も同じ処置をしていたら、月曜日…
なんか口の周りにブツブツできてる…orz
そう、娘ははじめてのとびひになってしまっていたのでした。
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そもそもとびひとは?
「とびひ」は民間で言われる俗名。
正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
「ブドウ球菌」や「溶血性連鎖球菌(溶連菌)」などの原因菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる皮膚の感染症なんです。
「とびひ」はかゆくてかきむしってしまった手などとの接触によって、接触箇所に感染していきます。
水ぶくれがあっという間に全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため一般に「とびひ」と呼ばれています。
とびひの原因って?
とびひは、あせも・虫刺され・湿疹などをひっかいたり、転んだりしてできた小さなケガから皮膚の傷に細菌が入り込み二次感染することで発症します。
また、人の鼻孔の入り口にはブドウ球菌などの様々な細菌が常在しているため、幼児・小児で鼻を触るくせがあると、鼻の周囲からとびひが始まりやすくなります。
鼻をさわったその手であせもや虫刺されなどをひっかくことで二次感染し、とびひになってしまうんです。
これらの常在菌は正常な皮膚のバリア機能が働いている時にはなにも悪さをしないのですが、免疫力などが低い幼児や疲れなどがたまって免疫力が落ちた大人が感染してしまうみたいです。
とびひの種類は主に2種類!
とびひには主に2種類あり、1つは水ぶくれができる水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)。
もう1つはかさぶたができる痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)です。
それぞれの主な特徴は次のような感じです。
水疱性膿痂疹 | 痂皮性膿痂疹 | |
原因菌 | 黄色ブドウ球菌 | 溶連菌 |
症状 | かゆみを伴う水ぶくれなど | 皮膚の一部に膿をもった水ぶくれができ、厚いかさぶたになる。発熱、のどの痛みなどを伴うことも |
場所 | 目・鼻・口のまわりから症状が出始める、やがて体のあちこちに広がることが多い | 全身 |
季節 | もともとは夏だったが、暖房の普及などの影響により冬でもみられる | 年中 |
年齢 | 7歳未満の乳幼児 | 全年齢 |
とびひ 薬は塗り薬と飲み薬!
とびひは、原因となる細菌を退治するために抗菌薬で治療をおこなうのが有効とされています。
患部のかゆみが強い場合はかゆみを抑える治療も並行しておこなわれます。
病院で診てもらった場合は、飲み薬と塗り薬を処方されることが一般的なようです。
娘の場合も、飲み薬の抗生物質と細菌を殺す成分の軟膏を処方されました。
初期段階でまだ症状が軽度な場合は、市販薬でも効果があるようです。
「ドルマイシン軟膏」「ドルマイコーチ軟膏」「イソジン軟膏」「テラマイシン軟膏」など、とびひに効く軟膏はさまざまな種類が販売されています。
もし土曜日の夕方に発症した!なんて場合はまずドラッグストアで市販薬を買って様子をみるといいかもしれませんね。
症状や体質によってもおすすめの軟膏は変わると思うので、市販薬を買う時には薬剤師さんに相談して購入されることをおすすめします。
とびひ 家でもできる治療法は?
病院でもらった薬や市販薬以外に、おうちでできるケアがあります。
それは1にも2にも清潔にすること。
とびひの原因菌を減らすことが完治への近道です。
そのためには次のことに気をつけて体の清潔を保ちましょう。
- 毎日シャワーと石鹸でしっかり洗おう
- シーツ、衣類は毎日こまめにとりかえよう
- 汗をかかないように室内は快適な温度に保とう
- 1日に何度も手洗いをしよう
- 患部をかいたりさわらないようにしよう
- タオルや衣類は共有しないようにしよう
以上がとっても大事!
まず、浴槽に浸かるのではなくシャワーの理由は他の場所への感染を防ぐためです。
夏だったら風邪もひかないだろうし、石鹸できれいに洗った後シャワーでよーく流してあげてください。
そして手洗いをする・患部を触らない・シーツや衣類をとりかえたり共有しない理由も、他の箇所や他の家族への感染を防ぐため。
せっかく治りかけても他の場所に飛び火しては意味がありません。
とはいえ、小さいお子さんだと、触らないように言い聞かせてもさわってしまいがちです。
そんな時は、ガーゼで覆ってしまいましょう。
覆った患部を清潔に保つために、ガーゼもこまめに交換するよう心がけます。
また、万が一かきむしってしまっても被害が最小限になるよう、爪を短く切りやすりなどで表面を整えてあげます。
切りっぱなしの爪の表面よりも丸くなって皮膚が傷つきにくくなります。
そして、皮膚を清潔に保つためにできるだけ汗をかかない!
完治するまでの間はエアコンをフル活用してあげましょう。
娘の場合は上記を徹底して、病院へ行ってから3日で完治しました。
とびひが治ったら予防しよう!
せっかく治ったら、またかゆくて辛いとびひにならないよう、日ごろから予防しておきましょう。
予防は絶対ではありませんが、やらないよりはとびひになる確率はぐんと少なくなります。
- 毎日入浴と手洗いをかかさないようにしましょう
- 鼻をいじらないようにしましょう
- 爪は短く保つようにしましょう
とびひを治す時に自宅でできるケアとほとんど同じです。
治療も予防も清潔第一ということですね。
とびひのまとめ
とびひはひどくならない初期の段階で治療をはじめると早く治癒します。
初期の段階で市販薬を使用しても治らない、なんて場合や気になる症状があれば、早めに皮膚科や小児科を受診しましょう。
娘の場合は受診したのは異変を発見してから3日後で顔周りに広がりかけていましたが、もっと早い受診ならもっと早く完治するかもしれません。
また、今回娘がとびひになった原因は、きっと2~3日前にこけて鼻血を出したケガだと思われます。
鼻の中や周辺をケガした場合などはしばらくの間とびひにかかりやすいかもしれないのでよく観察してあげてください。