2016/02/23
毎年GWにあわせて開催されているラ・フォル・ジュルネびわ湖も今年で6回目を迎えました!
私がラ・フォル・ジュルネを知ったのは、2年前のラ・フォル・ジュルネびわ湖2013でした。
その当時まだ1歳の娘とびわ湖ホールのロビーコンサートに行ったりして、今までは気付かなかった素敵なイベントと巡り合うことが多くなっていた時期。
そんな時に知った素敵なイベントがラ・フォル・ジュルネびわ湖。
2015年は5月2日・3日の2日間、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールをメイン会場に開催されました。
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目次
ラ・フォル・ジュルネとは?
ラ・フォル・ジュルネはもともとはフランス発祥のイベントです。
音楽プロデューサーのルネ・マルタン氏が、1995年にフランス北西部の港町ナント(人口約30万人)で始めたクラシック音楽祭。
「世界の優れた音楽家の演奏を誰もが楽しめるよう、比較的短い演奏時間で、しかも低料金で多くの公演を提供することで、これからのクラシック音楽を支える新しい観客の創造を目指す」をコンセプトに複数の会場で朝から晩まで、45分から1時間程度のコンサートが並行して、数日間にわたって繰り広げられます。
日本では2015年現在、東京・新潟・金沢・滋賀で開催されている音楽祭なんです。
ラ・フォル・ジュルネという名称は、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』(ボーマルシェ原作の副題「狂おしい一日」(LA FOLLE JOURNÉE)からきており、毎年テーマに沿ったサブタイトルがつけられます。
今年のサブタイトルは「PASSION パシオン・バロック~バッハとヘンデル~」
魂の奥底からあふれでる「PASSION:静かなる情熱」がテーマです。
ラ・フォル・ジュルネびわ湖の魅力
ラ・フォル・ジュルネびわ湖の魅力はなんといっても絶好のロケーション!
メイン会場のびわ湖ホールは琵琶湖畔にあるため、ロビーなどからもきれいな琵琶湖が一望できます。
また、会場を飛び出して野外でもイベントが行われるため、美しい景色をバックにさまざまな演奏を楽しむことができます。
そして、キッズプログラムが充実しているのもラ・フォル・ジュルネびわ湖の特徴です。
無料のものから有料のものまで、さまざまなイベントがあります。
そんないろいろな魅力の中でも、ラ・フォル・ジュルネびわ湖2015の目玉は観光遊覧船ミシガンを会場にしたラ・フォル・ジュルネびわ湖初の湖上公演ではないでしょうか?
気持ちいい風を浴びながら新緑の湖岸を眺め美しい音楽に耳を傾ける。
贅沢なひと時を味わうことができます。
ラ・フォル・ジュルネびわ湖2015のプログラム
今年は昨年よりも規模を拡大して、びわ湖ホールから少し離れた大津西武や大津パルコの広場でも演奏が行われました。
びわ湖ホールの大ホール・中ホール・小ホール・メインロビー、びわ湖畔会場、湖上公演ミシガン、ピアザ淡海のピアザホール・会議室での関連イベント、大津西武、大津パルコ…とイベントが盛り沢山。
たくさんの会場で同時にイベントが進行しているので、お目当ての公演を見つけて会場間を行ったりきたり、なんて贅沢なことができるのもこの音楽祭の魅力。
たくさんの音楽に触れてもらえるよう、有料公演のチケット代金も500円~3500円とリーズナブルなお値段に設定されています。
今回はたくさんのプログラムの中から、私が3歳の娘と行った2つをご紹介します。
0歳児からのコンサート 京都フィルハーモニー室内合奏団
まず娘と楽しんだのは、京都フィルハーモニー室内合奏団さんの0歳児からのコンサート。
タイトルの通り、この公演は0歳児から入場OKなんです。
0歳児からのコンサートはラ・フォル・ジュルネびわ湖を知るきっかけになった公演で、一昨年と昨年も娘と2人で楽しみました。
「小さなお子様が主役のコンサート」と謳われているだけあって、演奏の他にも楽器の紹介など遊び心がちりばめられています。
子供向けなので「どこかで聞いたことある!」という曲が多く、初心者でも楽しめます。
今回の公演で会場のお子様に一番うけていたのは「ウィリアム テル」序曲でした。
管楽器の奏者がほうきでステージを掃きながら登場され、その持ってきたほうきで演奏するという楽しいプログラムです。
竹ぼうきは節をくり抜き中を空洞にしただけ。指穴などはあいていません。
マウスピースをセットしたら唇の動きだけで音の高低を出す。
それもステージの左右を往復し、往復途中ステージ上を掃除しながらの演奏です。
そのおかしな光景は、子供たちのハートをわしづかみでした。
子育て中の方が多数在籍されているだけあって、子供向けのプログラムはとても上手く考えられています。
子供だけではなく大人も楽しく、感心する公演でした。
湖上公演 中路友恵さん・村上奈美さん・河本清子さん
今年の私のメインは観光遊覧船ミシガンでの湖上公演でした。
ちょうど3歳からOKな公演だったのと、娘は船が初体験ということで、娘と2人楽しみにしていました。
ミシガンの湖上公演は、チケット代大人2500円・子供1500円で60分間湖上クルーズを楽しめるコースに。
プログラムもさまざまあったのですが、マリンバ・フルート・ピアノが娘には一番聴きやすいかな?と思いチョイスしてみました。
1曲目はヘンデルの組曲「水上の音楽」よりアラ・ホーンパイプです。
水上で水上の音楽を聴くという粋な演出で幕を開け、2曲目はヘンデルのオンブラ・マイ・フ。
と、ここで娘に異変が。。。
時は14:00過ぎ。お昼ごはんを食べてお腹もいっぱい。いい感じの船の揺れにやさしい音楽。
そら寝るわな、3歳児ならば。
アラ・ホーンパイプでも少しあやしげだったんですが、オンブラ・マイ・フが完全なる子守唄に。
贅沢な子守唄で夢の世界へ…と思ったら次のイタリア協奏曲第一楽章で復活!
チャルダッシュとリベルタンゴは完全復活してノリノリでお聞きあそばされておりました。
今回演奏されたマリンバの中路友恵さん・フルートの村上奈美さん・ピアノの河本清子さんは滋賀県で唯一音楽科がある石山高校の同級生だそうで、息のあった演奏はさすがだなぁと。
コンサートホールではないので音響的には少々残念な感じもありましたが、そこは湖上からの景色などを考えればマイナスではなかったと思います。
普通にミシガンクルーズをするだけでも60分だと2,260円するので、とてもお得でした。
そして約20分のコンサートが終われば船内を自由に散策。
楽しそうに風を浴びて景色を眺め、初めてのクルーズを楽しんでいました。
来年のラ・フォル・ジュルネびわ湖2016に向けて
今年は公演と公演の間に無料プログラムをまわる、ということができなかったので、来年こそはいろんな無料プログラムも楽しみたいなーと思います。
また、娘も静かに演奏を聴けたので、来年はもっと多くの有料プログラムも見られるかな?と今からワクワクしています!
あと、なにやら飲食ブースなるものもあったので来年は覗いてみたいなぁ。
いろんなアイデアが生まれてより一層楽しく、大きな音楽祭になるといいなーと無関係ながら願うばかりです。
【追記】ラ・フォル・ジュルネびわ湖2016年の開催日が決定!
2016年もラ・フォル・ジュルネびわ湖が開催されることが決定しました!
2016年のラ・フォル・ジュルネびわ湖、テーマは『la nature ナチュール – 自然と音楽』です。
詳細は2月下旬から順次発表予定だそうですが、今からとても楽しみです!
ラ・フォル・ジュルネびわ湖2016「la nature ナチュール – 自然と音楽」
開催日時 | 2016年4月29日(金・祝)、30日(土)、5月1日(日) |
場所 | 滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホールおよび周辺 |